この本が「七つの習慣」よりも「人を動かす」よりも優れている点は、
『とにかく超高速で精神に作用する』
という点にある。
読み始めた瞬間からスマイルが止まらない。いろんな意味で。
この本自体は赤坂氏の政見放送同様最初から最後まで愉快に取っ散らかった内容であり、
冒頭の『とにかく何でもいいから口角を１０度上げろ。それで人生変わる。』という主張をもって出オチと化してる感がある。
その後は氏のスマイルセラピーの営業とスマイルに関するコラムのサンドイッチで、本当にあの政見放送の構成とグダグダ感がそっくり。
カフェでちんたらした昼下がりを過ごしたい方にはもってこいの生ぬるーい内容。
６２ページに著者本人による例の『１０度・・２０度・・３０度ぉッ！！！』の貴重な顔写真がある。
これは『ニコニコ般若顔』といった感じの高度に引きつった笑みであり、さすがにこうはなりたくないかなぁ、と思わせるものがある。
こんな笑顔のホテルマンがいたらやばいです。お客が逃げます。
初心者は１５度くらいで止めた方がいいかも。
ラストの数ページは完全にスマイルセラピーの広告欄。もう清々しいほどの抜け目なさ。
会長指名料は１万いくらとか、営業向けコース３０人で２１万いくらとかズラズラ書いてある。実に微笑ましいですね。
ここで思わず３０度のスマイルが出てしまうのが正しい読み方だと思う。
※
このあと、口角を無理矢理１０度上げた状態で太宰の『人間失格』を読んでみたら、あり得ないくらい明るく楽しく読めてしまった。
恥の多い生涯を送ってきました（笑）。
今は自分には幸福も不幸もありません（笑）。ただ一切は過ぎて行きまーす\(^o^)／
↑こんな感じ。
いやあ、すげえなメイクスマイル。。
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